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コースデータ担当者が教えるGoogle Earth講座

今週は雨が続くとの事で、本格的な梅雨をようやく実感できるようになりました。ゴルファーとしてはご遠慮願いたいところですが…。さてそんな梅雨の過ごし方として、今までラウンドしたショット履歴を見て、コースマネジメントについて研究されてはいかがでしょうか?

まずショット履歴を見る一番簡単な方法はmicroSDカードが搭載されている機種の場合、microSDカードに入っている“mps.kml”ファイルをクリックするだけでGoogle Earthが起動します。あとはマウスドラッグで移動させたり、ホイールで拡大縮小して自由に見る事ができます。
microSDカードが付属していない機種(グリーンオン・トリニティ、ザ・ゴルフウォッチ)の場合は、専用のアプリケーションからmps.kmlファイルをエクスポートする必要がありますので、説明書を確認の上お試しください。

データ転送ツール取扱説明書はこちら(グリーンオン・トリニティ専用)

サポートツール取扱説明書はこちら(ザ・ゴルフウォッチ専用)

事前にGoogle Earthをインストールする必要がありますので、そちらもお忘れなく!

Google Earthのダウンロードはこちらから

(1)表示の仕方を覚えよう
ショット履歴をたくさん記録しており、どれが表示したいものかわからないと言うお客様からお問い合わせ頂く事がありますが、そういう時は“場所”ウィンドウが便利です。基本的な使い方はチェックボックスのオン、オフで表示、非表示の切替、日付をダブルクリックするとその日に記録したゴルフ場へ移動します。

表示の仕方を覚えよう
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(2)コースの高低差を見てみよう
Google Earthを使えば、コースの高低差も目で確認する事ができます。メニューバーの“ツール”→“オプション”→“3Dビュー”→“地形の精度”→“地形を表示”にチェックを入れ、起伏の強調度を“2”に設定してみましょう。すると以下のように高低差が立体的になり、目でわかるようになります。

コースの高低差を見てみよう
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(3)ホール断面図を見てみよう
実際にどれくらいの打ち上げ打ち下ろしがあるのかを確認したい時は、写真の黄色い線(パスと言います)の上で“右クリック”→“高度プロファイルを表示”をクリックすると以下のように断面図を見る事ができます。応用で自分でパスを作成、同じようにプロファイルを表示して、これから行くコースの断面図を表示する事も可能です。

ホール断面図を見てみよう
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(4)距離を測ってみよう
アプローチで丁度良い目標物がある場合、そこからグリーンまでの距離を計測する事もできます。定規アイコンをクリックし、計測したい2点をクリックしてみてください。距離を計測できます。

距離を測ってみよう
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(5)観光気分を満喫しよう
最後にゴルフとはあまり関係ないですが、建物を3D表示する事も出来ます。行ってみたい名所を表示させて、ちょっとした観光気分を味わっては如何でしょうか?

観光気分を満喫しよう
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疑問質問大歓迎ですので、コメントもしくはメールでお問い合わせください。

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東京ホタル TOKYO HOTARU FESTIVAL 2013 に参加しました

6月を迎え、関東も平年より10日早く梅雨に入りました。
今のところ、東京は湿気が凄いのですが、日中は晴れ間も見え、空気は確実に初夏に向かっております。皆様はいかがお過ごしでしょうか?

ゴルファーの方々もシーズン中といえど、梅雨と真夏はプレイをなるべく避ける方が多いと伺いましたので、(雨が降ろうが槍が降ろうがプレイされる方もいらっしゃるとは思いますが…)今回のブログはゴルフ以外の話題を。

弊社事務所は日本橋にあり、窓からスカイツリーを見る事ができます。先日、事務所から程近い浅草にて開催された東京ホタルと言うイベントに行ってまいりました。
内容は、「隅田川にホタルがいたら・・・。」というコンセプトのもと夏の風物詩でもある灯篭流しの光景を、隅田川にLEDの球を流すことによって表すと言うもので、その模様はとても幻想的なものでした。

私も、ブログで皆様にその光景をお伝えしようと意気込んで参加いたしましたが、あまりの人の多さに揉みくちゃにされ、帰り道でカメラを落とした上に踏み壊される大参事 (ノ_-。) 大変申し訳ございませんが、携帯で撮影した写真でご容赦ください。

東京ホタル TOKYO HOTARU FESTIVAL 2013
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東京ホタル TOKYO HOTARU FESTIVAL 2013
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これからの季節、夏に向けて沢山のイベントやお祭りが各地で行われます。皆様も、ゴルフに行かれないお休み、ご自宅でのんびりするのも素敵ですが、是非お出かけになってみてはいかがでしょうか?

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グリーンオン・メビウス レイアウト表示はどうなる?

こんにちは。
昨日5月28日は「ゴルフ記念日」でした。その由来は、1927年のこの日に横浜の保土ヶ谷ゴルフ場で「第1回全日本オープンゴルフ選手権」が開催されたことにあります。また、5月24日は、1903年のこの日に日本初のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」がオープンしたことから「ゴルフ場記念日」となっています。これらの記念日に象徴されるように、ここ最近はゴルフ日和の過ごしやすい天気が続いており、ラウンドを楽しまれた方も多いのではないでしょうか。

さて、今年2月のジャパンゴルフフェアにて発表された新製品のグリーンオン・メビウスですが、今夏の発売に向けて着々と最終確認が進められております。薄型ボディにタッチパネルを搭載した新しいタイプのGPSキャディーとなりますが、そのレイアウト表示も今までのモデルからさらに進化しております。そこで今回はこれまでのグリーンオンシリーズにおけるレイアウト表示の歴史を振り返りながらグリーンオン・メビウスのレイアウト表示についてご紹介したいと思います。

グリーンオンシリーズで初めてゴルフ場のレイアウト表示に対応したのは、ゴルフ場レンタル向けグリーンオンでしたが、これは一般向けには販売されておらず、収録されたレイアウトデータもレンタルが行われるゴルフ場のみでした。一般向けに販売され、全国のゴルフ場のレイアウトデータが収録された最初のGPSキャディーは2010年7月発売のグリーンオン・プラスです。そのレイアウト表示は、プレイ中のホール全景に現在位置を示すアイコンが表示されるというものでした。なお、グリーンの傾斜表示につきましてはこの時点から対応しており、現在に至るまでグリーンオンシリーズだけの特徴であり続けています。
グリーンオン・プラスのレイアウト画像
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翌2011年10月にはグリーンオン・プラスIIが発売されました。レイアウト画像の雰囲気はグリーンオン・プラスと変わりませんが、ハザードポイントやグリーンからの距離線(同心円)が描かれ、レイアウト拡大表示機能やリプレイ機能が搭載されるなど、ホール攻略のための情報・機能が強化されています。また、ピン位置までの距離表示に対応し、ピン位置を入力した場合はグリーン拡大図にピン位置を示すアイコンが表示されます。また、同年12月に発売されたグリーンオン・ミニIIも、画面サイズは異なりますがグリーンオン・プラスIIと同様のレイアウトデータが表示されます。
グリーンオン・プラスIIのレイアウト画像
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翌2012年にはレイアウトを表示するGPSキャディーは発売されませんでしたが、グリーンオンWebサイトにて適用コースのレイアウト表示、さらにはグリーンオン倶楽部にて「グリーン便り」のサービスが開始されました。これらのレイアウト画像はグリーンオン・プラスと同様のホール全景画像ですが、外観のクオリティを向上させているため、グリーンオン・プラスのレイアウト表示とは雰囲気が変わっているかと思います。また、「グリーン便り」ではショット履歴を登録したラウンドデータを表示すると、このレイアウト画像にショット地点とショット軌跡が重ねて描画され、プレイを振り返ることができます。
グリーン便りのレイアウト画像
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そして2013年。グリーンオン・メビウスのレイアウト画像はこれまでとはまた違ったものとなります。まずはご覧いただきたいと思います。なお、以下の画像は開発中のものです。
グリーンオン・メビウスのレイアウト画像
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新しいホールレイアウト画像ではプレイするホールの周囲も描いてリアリティの向上を図っていますが、ただ周囲まで描くだけではプレイするホールがどの部分なのかがわかりづらくなってしまいます。そこでプレイ中のホールを鮮明に描き、その周囲を薄い色で描くことによって、リアリティとわかりやすさの両立を狙った画像となっています。そして、ホールレイアウト上に描かれたオレンジ色のライン。これは何なのでしょうか?…そうです、ホールレイアウト画像にはOBラインが描かれることになりました!発売開始時には全てのコースでOBラインが描画されるわけではありませんが、発売後も拡充していきます。また、距離線(同心円)表示は現在位置を中心とした同心円が表示されるように変更されます。もちろんハザードポイント表示や飛距離表示、リプレイ表示、グリーン傾斜表示にも対応しています。
グリーンオン・メビウスレイアウト表示中
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今回は、グリーンオン・メビウスとこれまでのGPSキャディーとの違いがよくわかるように、すべて同じコース、同じホールの画像で比較してみました。このレイアウト画像の変遷のように弊社も進化を続けて参ります。ご期待ください!

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太陽フレア現象でのGPSへの影響

5月16日、独立行政法人の情報通信研究機構(NICT)から、太陽の極大フレア現象が発生したことが報告されました。

リンク先NICTから抜粋します。
通信衛星・放送衛星などの人工衛星の障害やGPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害や急激な地磁気変動に伴う送電線への影響などが生じる恐れがあり、注意が必要です。

GPSを使っているグリーンオンシリーズへの影響も十分考えられますので、今後2週間の間は距離表示につきましては、誤差が発生してしまう可能性があります。

太陽フレア現象

太陽のフレア現象が発生すると、X線や紫外線などの各種電磁波、強い電磁パルス、放射性物質が放出され、電離層に異常を生じさせます。電離層はGPSの衛星波に遅延が起こさせて、誤差を生じさせる一つの要因となっています。電離層の厚さで遅延時間は変化し、通常の場合、これらもシステムでは考慮され補正されているのですが、フレア現象の影響で急激な電離層の厚さ変動をカバーできずに、結果として誤差を補正できなくなってしまいます。

アメリカ合衆国製GPS衛星

太陽の黒点数の変化周期(約11年)ごとに太陽フレア現象が発生しやすいことはわかっていますが、周期外でも発生する場合もございますので、今後、ニュース等で見聞きされた場合は、GPSの距離測定誤差につきまして知っていただければ幸いです。

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グリーンオンの電池を長持ちさせる6つの方法

今回はグリーンオンの修理を担当している私が、『グリーンオンの電池を長持ちさせる6つの方法』としまして、話をしていきたいと思います。

ジェット機・電車・車等に使用されている大型の電池や、パソコン・ヘッドホンステレオなどに使われている電池など、現代の生活には電池を欠かすことができません。電池と一言で言っても大変奥が深く、今回は『電池の種類』、『充電と放電』、そして『電池を長持ちさせる方法 』の3つに分けてわかりやすくを心掛けて説明します。

Ⅰ. 電池の種類

グリーンオンシリーズで使用されているのは二次電池と呼ばれるものです。二次電池とは放電、充電ができる所謂充電池と呼ばれるもので、ノートパソコンや携帯電話によく使われています。充電することにより何度も使用することができます。

二次電池の種類

一方、一次電池とは充電できないタイプです。

一次電池の種類

Ⅱ. 充電と放電について

充電と放電は充電池の寿命を決める重要な要素です。

A. 充電について
二次電池では一般に「充電電流」と「充電時間」が標準と急速のそれぞれ存在し、「最大充電電圧」も定められています。「最大充電電圧」を越えて充電しようとすると「過充電」となって電池が劣化したり最悪では破壊に至る危険性もあります。

B. 放電について
充電に「最大充電電圧」があるように、放電には「放電終止電圧」が定められています。一般に「放電終止電圧」はその電圧に至った時点でそれ以上放電してはいけない電圧であり、放電終止電圧を越えてさらに放電状態を続ければ「 過放電※1」となって電池劣化の原因となります。

※1. 「過放電」とは
“機器を作動させることができる電圧”以下まで過度に放電された状態のことです。

Ⅲ. 電池を長持ちさせる方法

A. 断続的に使用する
電池の寿命を長くするには、連続使用をせずに断続的に使用することです。その理由は電池内で生成される不要物質が消滅するまでに時間がかかり、断続的使用の場合、発生電圧の回復がうまく働くからです。

B. 保存、使用の温度に注意する
放電特性は使用している温度によって大幅に異なる結果になります。使用する際に、機器及び電池の使用温度を適切にすることにより使用時間を長くすることができます。
・ 常温保存
常温で保管される電池は、一般的に1年間で約3~5%自己放電します。
・ 低温保存
保管温度が-20℃以下になると電解質が凍りつき、電池として働かなくなります。あまりそんな人はいないかと思いますが、冷蔵庫に保管するのは取出した際に結露が発生し端子が錆びる場合がありお勧めできません。
・ 高温保存
保管温度が高くなるほど、自己放電量は多くなります。例えば、夏の車内に放置したままですと、過放電の恐れがありますのでご注意ください。

C. メモリー効果
電池の電圧が低下する現象のことです。バッテリーに蓄えられた電力を ※2完全に使い切らないまま繰り返して使用すると発生します。メモリー効果の原因は完全放電しないうちに充電してしまう、いわゆる継ぎ足し充電にあります。よって、面倒であってもバッテリーを完全に使い切ってから充電を開始し、満充電になるまで待てばメモリー効果は発生しにくくなります。

※2. バッテリーを完全に使い切るというのは機器がまったく反応しなくなる状態のことではありません。そのような状態は過放電と呼ばれ、バッテリーの寿命を短くする原因の一つです。テスターを使って電子的に判定しない限り、バッテリーが過放電かどうかを正確に判定することは難しいです。
よって、普通に使用していて電圧が低下し始めた頃が充電するタイミングであると言えます。
素材にニッカドまたはニッケル水素を使用した電池において、顕著にメモリー効果が起こります。リチウムイオンのように物理的にメモリー現象がありえない構造を持つバッテリーも存在し、グリーンオンの電池はリチウムイオン電池を使用しています。

D. よけいな機能は使わない
電池やバッテリーを長持ちさせるには、できるだけ余計な機能を使わないことが一番です。グリーンオンではむやみに音声ナビを鳴らしたり、バックライトを点けたりしますと電池を消費する大きな要因になります。

E. 長時間放置しない
Bでも説明したように、何もしない状態であってもバッテリーの放電は行われています。そのため、長時間放置すると蓄えた ※3電力を使い切ってしまう過放電の状態になってしまうことがあります。よって、機器を使わない場合でも1ヶ月に1度は充電するのが良いと言えます。その際の充電量は7割程度が望ましいです。
※3. 特にリチウムイオンバッテリーの場合、通常は過充電・過放電を防ぐ回路が組み込まれていますが、仮に過放電になってしまうと2度と充電できなくなってしまうので注意が必要です。

F. 電極をきれいに保つ
電極が汚れた状態でバッテリーを充電すると、充電器が充電を止めるタイミングを測り損ねてしまうことがあります。特に急激な温度変化で生じる結露による電極の錆には注意しましょう。

少々長くなってしまいましたが、上記の点に注意してご利用いただけば、電池の劣化が少なくご利用いただけるかと思います。是非参考にしてみてください。

詳しくは、よくある質問の「Q 電池の劣化を防ぐ方法はありますか?」をご覧ください。

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