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太陽フレア現象でのGPSへの影響

5月16日、独立行政法人の情報通信研究機構(NICT)から、太陽の極大フレア現象が発生したことが報告されました。

リンク先NICTから抜粋します。
通信衛星・放送衛星などの人工衛星の障害やGPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害や急激な地磁気変動に伴う送電線への影響などが生じる恐れがあり、注意が必要です。

GPSを使っているグリーンオンシリーズへの影響も十分考えられますので、今後2週間の間は距離表示につきましては、誤差が発生してしまう可能性があります。

太陽フレア現象

太陽のフレア現象が発生すると、X線や紫外線などの各種電磁波、強い電磁パルス、放射性物質が放出され、電離層に異常を生じさせます。電離層はGPSの衛星波に遅延が起こさせて、誤差を生じさせる一つの要因となっています。電離層の厚さで遅延時間は変化し、通常の場合、これらもシステムでは考慮され補正されているのですが、フレア現象の影響で急激な電離層の厚さ変動をカバーできずに、結果として誤差を補正できなくなってしまいます。

アメリカ合衆国製GPS衛星

太陽の黒点数の変化周期(約11年)ごとに太陽フレア現象が発生しやすいことはわかっていますが、周期外でも発生する場合もございますので、今後、ニュース等で見聞きされた場合は、GPSの距離測定誤差につきまして知っていただければ幸いです。

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