宝石って奥深い!

2022年7月20日 カテゴリー:よもやまばなし

突然ですが、みなさまは宝石について詳しいですか?

先月まで国立科学博物館で開催されていた『特別展 「宝石 地球が生み出すキセキ」』という展示に行ってきましたので、その様子を紹介しようと思います。
※現在、名古屋市科学館で巡回展示中です。

ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドといった「四大宝石」や、知る人ぞ知るようなマイナーなものなど世界には様々な宝石がありますが、私たちが「宝石」と呼んでいるもの自体は地球内部で長い長い年月をかけて形成された鉱物のひとつです。

今回は美術館ではなく科学博物館での展示ということもあって、ただ美しいジュエリーとしての宝石が展示されているのではなく、宝石は地球の中でどのように生まれるか・生まれた後はどのように美しい宝飾品になっていくのか・加工された宝飾品の流行りの変遷などを科学的・文化的な観点で紹介する面白い展示でした。

画像1

会場に入って目に飛び込んできたのは高さ約2.5mの「アメシストドーム」。

画像2

画像3

紫色の部分はすべてアメシスト。圧巻です……。
せっかくだし記念に、と思いギリギリまで近付いて写真を撮りましたが、どうにも私の腕ではおいしそうなぶどうゼリーみたいな写真しか撮れませんでした(笑)

画像4

画像5

さらに「どの岩からどのような宝石が生まれるのか」といった説明もあり、かなり勉強になりました。
みなさんは知っていましたか? 恥ずかしながら私は全然分かりませんでした(笑)

画像6

画像7

画像8

また、原石の展示だけではなく、ダイヤモンドの輝きときらめきを最大限に引き出すためにデザインされた「ラウンドブリリアントカット」の作業工程の展示もありました。

画像9

画像10

色んな展示の中でそれぞれの宝石のクオリティスケール(横軸に5段階の「姿と輝き(美しさ)」、縦軸に7段階の「濃淡」、計35マスからなる品質の物差し)も展示されていたのですが、それとは別にアンモライトの品質とグレードの展示はここまでハッキリと違いが分かるものなのか~と思わず感心してしまいました。やっぱりAAAランクはすごく綺麗ですね。

画像11

紫外線で光る宝石の展示もあり、以前からフローライト(蛍石)は光ることを知っていましたが、ダイヤモンドやルビー、レッドスピネルも紫外線で光ったりすることに驚きました。全然違う石を見ているような気分になります。

画像12

画像13

これ以外にも、紀元前から現代までの「装飾品としての宝石の歴史」について実際のジュエリーの展示がありました。
先程の「ブリリアントカット」は17世紀半ば~18世紀の初めに原型が発明されたとのことなので、ジュエリーとしての歴史の中では比較的最近発明されたもののようです。
このカットが発明されて改良を重ねたことで、宝石自体の美しさや輝きを重要視するデザインが主流となっていったようです。

この他にも、ルネサンス期の王侯貴族が愛用していたジュエリーやティアラの展示もあり(写真撮影は禁止でしたが、公式ホームページに一部掲載があったりします)、現代ではなかなかお目にかかれない大きな宝石や豪華なジュエリーを見て当時の貴族たちの「誇り」や「権力の象徴」を垣間見ることができました。
現在は宝石が枯渇して産出地の鉱山が閉山しているケースもあるので、品質のいい宝石などは特に、これからもっとレアになって付加価値がついていくのだと思います。

最後に、硬さが足りない・産出量が少なすぎて宝石として認められないなど様々な理由で「レア」になっている宝石もあったのでそちらの写真もどうぞ。この写真は「耐久性が足りない宝石」です。独特の美しさをもつものであれば、カットされてコレクター向けの宝石となるそうです。

画像14

知っている宝石はありますか? 私はこれまた全く分かりませんでした(笑)

ジュエリーとしての宝石しか普段目にすることはないですが、地球が長い年月をかけて生み出された宝石は本当に神秘的で、その成り立ちや背景を知ることでより一層理解が深めることができました。
今回の展示は本当に貴重でとても楽しかったです。みなさまも機会があったら是非行ってみてはいかがでしょうか。


磨けば美しい宝石になる、それは有名な石でもあまり知られていない石でも同じこと。
皆様のゴルフライフがもっと輝くように、グリーンオンはこれからも頑張ります!

GREENONスタッフブログ

GREENONスタッフブログ

毎週水曜日更新! グリーンオンスタッフが、楽しいブログをお届けします。2016年5月以前の旧ブログはこちらからご覧いただけます。