東京タワー。昭和33年(1958年)の竣工以来、東京の名所として50年以上も観光で人々を引き寄せてきた場所ですね。
今さらながらのご近所ですが、行ってきました。
高いところから遠くを眺めること、遠くまで広く見渡せたら気晴らしになるかな?という思いがあったからでした。
「××と煙は高いところが好きだ」と擬人化するまでもなく、たまには目の前の雑然たる景色を振り切るのもいいかな、と。
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しかし、東京タワーの名前は知っているけど、どのように行くのか?
車での移動は最初から考えていないので、電車で行くことが大前提としてとりあえず検索してみます。
最寄りの公共交通機関・JR・地下鉄の駅名と経路……それぞれの駅出口から徒歩で5~7分は掛かりそうですね。
自分のよく使う駅の都合で、実際に乗ったのは地下鉄日比谷線。神谷町駅で下車しました。
地上に出ると、日曜日なので車両の少ないこと。道路も街も、異常に静かです。
でもどこかホッとしますね、ゴーストタウン状態の都内って。これが都会のオアシスかと。
歩道を歩いていても、たまにすれ違うのが外国人観光客くらいですので、どこか異国情緒も漂ってきそうです(?)。
そんな通りをぼちぼち散歩気分で歩くこと、7分余り。
大きな茜色の鉄組が見えて来ました。知っていても思わず、「オォー!」と言ってしまいそうになりますね。
生垣の黄色いバラも色を添えています。
東京タワーは電波塔の機能として考えるだけではとっても地味なのですが、そびえたつオブジェだと思うと興味が出るかもしれません。
では、これからジロジロとあちこち眺めて参りましょう^^
Let’s be ONOBORIsann!
……その前に、私的「東京タワー御のぼりさんの為の眺望計画のポイント」を挙げてみます。
【1】まず最初に、時間帯を考えましょう。どうせ行くなら、時間帯によって景色の移り変わりを幅広く楽しめます。早朝は上がれないし、日中は暑かったり、眩しかったりするので個人的には午後4時以降がお勧めです。
【2】地図などでランドマークを知っていると実物を見たときの感慨が深まると思います。
【3】どのくらい高いところなのか? 現在東京タワーの特別展望台はリニューアル工事中で上がれません。150mの展望台と250mの特別展望台では見え方はどう違うのか?見え方の差が気になる人向けですね。
いろいろな期待感を胸に、900円のチケットを買い、エレベーターへGO! PREMIUM HOUR.
雲も少な目の日でしたが、遠方の富士山が茜色に染まり雲間からチラリと見れるような空模様。
この日は雲に隠されて茜色の富士は出し惜しみ気味にされてしまいましたが、よく見ると富士山の頂上付近と思しき傾斜が判ると思います。
日が沈む前頃からはマジックアワーと呼ばれているようです。黄昏時ですね……。
人生黄昏ている人も、それほどでもない人も、天の恵み、自然の彩光が織りなす眺めはきっと癒しの時となるでしょう。
その自然が移ろい消え去ると、夜の街の営みがイルミネーションとして登場して参ります。
アテンション・プリーズ!
ライトアップされたオレンジ・黄色の光と薄紫のフレームの中、上弦の三日月がポッカリと浮かんでいる絵画調の風流な景色を頂きました。
やっぱり、来てみるものですね。
日もすっかり落ち、街のイルミネーションが活気を持って来る時間帯です。
真正面にはレインボーブリッジが、色分けされてクッキリと浮かんでいますね。ただしこのライトアップは虹の七色ではないようです(笑)。
うねりながら縦横に流れる光の粒が街の活動・神経を象徴しているような気がしてきます。この時間帯ならではの感慨でしょうか。
「東京タワー御のぼりさんの為の眺望計画のポイント」でも書いていますが、時間帯と方向、高さの組み合わせが様々な景色を生み出します。
たっぷり3時間くらい掛ける気持ちがあれば景色をより堪能できることでしょう。
展望台の中にはカフェもありますので、疲れたら景色を眺めながらの休憩も出来ます。
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マジックのようにささっと終わってしまう「東京タワー・マジックアワー・ツアー」、如何でしたか?
最後は、夜空に浮かび天に誘う、オレンジ・イエローのジュエリータワーです。
日常の雑踏から広々としたところに逃れるスポットとして上空があります。
たまには普段とは違う目線の位置で時間を過ごすのも良いのではないでしょうか?