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東京で金環日食が見られるお話

2009年7月20日の皆既日食を見るため多くの人がトカラ列島を訪問し、島の人に大変迷惑をかけたとのニュースは、女優の沢尻エリカの報道と混じって、記憶に新しいですね。

皆既日食や金環日食はそれだけ人々の心をひきつける珍しい自然現象と言えます。高価なツアーに参加してでも、この珍しい天体ショー見たいと思う人は多く、日食ビジネスが成立する程です。

そんな金環日食が東京に居ながらにして見える偶然が来年の5月に起きます。2012年5月21日の朝7時34分を中心時間に、東京で金環日食が見られるのです。東京の他に、静岡・京都・高知・鹿児島などでも金環日食が見られます。部分日食は全国各地で観測できます。

次に日本で金環日食が見られるのは、2030年6月1日の北海道です。東京で金環日食が見られるこの機会を逃す手はありません。子供のころ学校で作った、ガラスにローソクで煤をつける方法は、今から考えると、大変目に危険な方法でした。どの道なら、安全に、カッコ良く見たいものです。

そこで、masaブランドのカッコいい、安全な金環食観測メガネを作ることにしました。先ずは、これまでNASAが提供している日食メガネの製造メーカを調べ、CEの安全基準をクリアーし、これまで世界中で実績のある日食観測用メガネ材料を選びました。

次にデザインですが、金環日食日本にふさわしいデザインにしました。

グリーンオンハートティー拡大
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出来上がったら、多くの方に使ってもらえるように、グリーンオンサイトでも販売する予定です。請うご期待!

                              末永

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ゴルフ場にやさしいティーの話(第一回)

株式会社MASAの責任者末永です。
今回は弊社のエコな取り組みについてお話します。

皆さんはどんなティーを使っていますか。ティーなら何でも良いと言う人、こだわりのある人と様々と思います。どの道なら、ゴルフ場にやさしい、環境に優しい物を使いたいですね。出来れば、リサイクル資源の物がいいですね。石油系のプラスチックで作ったものは、環境にも資源的にも良いとは言えません。ゴルフ場でも、機械に絡まり困っているようです。

そんな目で、販売されているティーを見ると、バイオマスや生分解性を謳ったプラスチックティーが既に幾つか販売されています。バイオマスとは、簡単に言えば、植物を原料にしたもので、最も利用されているのはトウモロコシです。ガソリン値上がりの時に、トウモロコシで作ったガソリンが話題になりましたね。でも、食物のトウモロコシを使うのは世界で飢餓の人が多くいる状況を考えると抵抗があります。生分解性プラスチックとは、土中や水中の微生物により分解され最終的に水と二酸化炭素になる環境に優しいプラスチックです。

ゴルフ場の間伐材や刈り取った芝を主な原料(バイオマス)にして100%生分解性のティーが出来たら、そのティーはゴルフ場の中でリサイクルすることになります。考えただけでも面白いですね。

でも、考えただけではやっぱり面白くない。実現してこそ面白い。

先ずは、市販されている生分解プラスチックを謳ったティーを調べました(殆どの物は輸入品)。簡単な試験として、燃やしてみると朦々と黒煙が出ます。シンナーに入れて暫く経つと溶けてしまいます。これは、明らかに石油系プラスチック(ABS樹脂)の特長です。バイオマスや生分解性を謳っていますが、極めて部分的なものと推測されます。

それでは、安心の国産で実現できないかと調べました。間伐材を使った生分解性プラスチックを作っている所は全国に幾つかあります。製品を取り寄せて調べましたが、実用的なティーにするのは難しいと思われ、半ばあきらめている時に、ある会社と出会いました。

その会社は、10年前から、間伐材を原料にした木質プラスチック(モクチック)を作っています。その会社の会長は大変なゴルフ好きで、エージシュートも何回か達成している方で、共同でゴルフティーを開発することになりました。

グリーンオンハートティー拡大
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そうして出来上がったのがハートティーです。ゴルフ場にやさしい、国産の、真の、生分解性ゴルフティーです。希望するゴルフ場には、そのゴルフ場で刈り取った芝からハートティーを作る計画です。

賛同するゴルフ場、企業、そしてゴルファーが増えることを望みます。

考えただけでも面白い。実現すればもっと面白い。

グリーンオンハートティー
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第二回の内容はこちら

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IEEEマイルストーン授賞式に出席しました

株式会社MASAの責任者の末永と申します。

皆さんはIEEEのマイルストーン賞を御存じですか。
IEEE(米国電気電子学会)が、電気・電子技術やその関連分野における歴史的業績に対して認定する賞で、認定されるためには、実用化以降25年以上にわたって世の中で高い評価を受けてきたという実績が要求されます。実用化してから25年という長期間の実績が必要なことがこの賞の特長です。1983年に制定され、2010年までに113件(日本は14件)が認定されています。日本では東海道新幹線(JR東海)、電子式卓上計算機(シャープ)、海外ではインターネット(米国)、IC集積回路(米国TI )、コンピュータENIAC(米国ペンシルバニア大)、電池(イタリア)等が受賞しています。

何とこの偉大な賞が、私が若い時代の情熱を費やしたプロジェクト、放送衛星2号a(1984年5月に世界で初めて実用の直接衛星放送を開始)に与えられました。11月18日にNHK技術センターで授賞式がありました。

放送衛星2号aIEEEマイルストーン授賞式の様子
↑放送衛星2号a                       ↑IEEEマイルストーン授賞式の様子

このプロジェクトはNHKを中心に当時の郵政省電波研究所、宇宙開発事業団、メーカの東芝の多くの人たちが関わっています。普段は過去のことに思いを馳せることは滅多に無いのですが、この日の受賞パーティでは、懐かしい多くの方にお会いし当時のことを楽しく思い起こしました。決して順調なプロジェクトではありませんでした。受賞したのは放送衛星2号ですが、その前の実験用中型放送衛星プロジェクトが土台となっています。私は、東芝に入社直後、この実験用中型放送衛星プロジェクトの立ち上げ時に参画して以来、放送衛星2b号のミッションが終了するまで15年以上関わってきました。実験用中型放送衛星プロジェクトの苦難道の後に、放送衛星2号が在ります。世の歴史は、畑を耕す人、種を植える人、苗を育てる人、実りを収穫する人、で作られると言います。スポットライトは実りの収穫に当たりますが、畑を耕した人たちの皺に本当の誇りを感じます。今回の授賞式でも、多くのこの諸先輩の誇り高き皺をみました。素晴らしいお顔です。日本には、この皺に敬意を払う良い風土があります。それを感じた秋晴れの午後でした。

授賞パーティでの記念撮影
授賞パーティでの記念撮影

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