先日運転免許を更新したのですが、更新時講習でもらうパンフレットに円形交差点の紹介がありました。円形交差点は中心の「島」のまわりを一方向に周回する方式の交差点で、この数年、国内で増えています。海外では「ラウンドアバウト」と呼ばれています。私のようなブリティッシュ・ロックのファンで、「ラウンドアバウト」を某ベテラン・プログレッシブ・ロック・バンドの曲のタイトルで知っていても、最近までそれが何を意味する言葉なのかを知らなかった人は多くいるのではないでしょうか。
私は「ラウンドアバウト」を見るために、千葉県市川市の市川塩浜に行きました。JR京葉線市川塩浜駅のホームから見える円形交差点は、2019年の7月にできたそうです。そばに近付くと、こんな標識がありました。三本の矢印が右回りに回っています。円形交差点のコンセプトを、実にわかりやすく表しています。
これが市川塩浜の円形交差点です。ご覧のように、信号がありません。円形交差点が注目されている理由のひとつは「信号を必要としない」ことで、地震などで電力供給が停止しても交差点として機能し続けることが期待されています。
私は円形交差点を見渡す丘の上のベンチに座り、iPhoneでイエスの名盤「こわれもの」を聞きながら、ドライバーがどのようにこの交差点に入ってくるのかを見ていました。「ん? なんだこれは」という風に戸惑うドライバーもいれば、スムーズに入ってきては中心の「島」をぐるんと一周して華麗にUターンをするドライバーもいました。
円形交差点に入る車は、徐行します。ほとんどの交差点の交通整理は信号機が行いますが、円形交差点ではドライバーの礼儀がそれに代わります。円形交差点は、ドライバーに紳士的な礼儀正しさを求めます。まるで、ゴルフがプレーヤーにそうするように。
全交差点の中でラウンドアバウトが占める比率が最も高い国は英国だというはなしがありますが、じゅうぶん納得できます。円形の交差点の歴史もなければ「紳士」という概念がなかった日本で、円形交差点は普及するのでしょうか。
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