こんにちは。
桜が開花し、暖かくなりつつありますがいかがお過ごしでしょうか。 当社の近く、小伝馬町十思公園の桜もご覧のようにほぼ満開となっております。
さて、1mの精度を実現するみちびきL1Sに対応しているウエアラブル機器は当社のグリーンオン ザ・ゴルフウォッチシリーズのみのため、多くの方から関心や問い合わせを頂いています。お陰様で、L1S対応のザ・ゴルフウォッチ プレミアムIIやザ・ゴルフウォッチ A1は指名買いの方が多いようです。
そこで、これまでのみちびきとL1Sは何が違うのだろう?もっと、GPSやみちびきL1Sを知りたいと思う方にお勧めの、勉強体験キットを紹介したいと思います。
今回はSONYから発売されているSPRESENSEという、GNSS受信機能を持ったマイコンボードを使ってGNSSロガーを作成してみることにしました。このGNSS受信機能はGPSやGLONASS以外にもQZSS(みちびき)のL1S信号の受信にも対応しています。
このボードと
拡張ボード(液晶画面)を組み合わせて使用します。
L1S受信時の精度を確認することを主目的とし、実装する機能は以下のようにしました。
- GPS、みちびきL1C/A、みちびきL1Sの信号を受信する。
- 測位した位置情報(緯度、経度、高度)をマイクロSDカードに記録する。L1Sの精度を確認するため、L1S受信時とそれ以外のデータをそれぞれ別のファイルに書き込むようにする。
- 液晶画面に日付、時刻、位置情報(緯度、経度、高度)、捕捉衛星数、衛星情報(衛星種別、衛星No.、信号の強さ)を表示する。
マイコンボードの動作確認やプログラミング方法の公開のために、メーカーからサンプルプログラムが公開されています。これを変更することにより、簡単にプログラムを組むことができます。 GNSSの測位プログラムを基礎として、マイクロSDカード書き込み処理、さらに液晶画面の描画処理を組み合わせつつ、動かしたい機能を組み込んでいきます。
「やりたいこと」に合わせて機器の動作を変えることできるのがプログラミングの醍醐味です。
プログラムが完成したらボードに書き込んで完成。 モバイルバッテリーと接続して社内のGPSテスト環境に置き、GPSやみちびきの受信状況を確認します。
赤枠で囲んだ箇所がみちびきL1Sの信号を受信していることを示している表示です。 CN(信号の強さ)は44.9と非常に良好な受信状況です。ちなみに衛星No.は184で、みちびき2号機から送出された信号を受信していることがわかります。
ただ受信状態が良好すぎてL1S信号を受信していない状態との比較ができなかったので、テスト環境からは少し離れた会議室で再び実験。こちらではL1S受信中のログとそれ以外のログを分けて記録することができました。
今はこのような評価ボードを手軽に扱うことができるようになりましたので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
ウェアラブル機器でみちびきL1S対応はグリーンオンシリーズだけです!
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