私は先日、友人が出演した舞台を見に行ってきました。
「チェーホフフェスティバル」に参加した劇団「楽園王」の公演「ワーニャ伯父さん」です。
チェーホフをあまり存じ上げていなかった私には、フェスティバルの存在自体が驚きでした。
彼はロシアの人気の劇作家で、たった44年の人生で500以上の戯曲や短編を書き上げたそうです。
会場は新宿のサニーサイドシアターでした。
その“サニーサイド”という言葉とは真逆な、太陽が当たらないような裏通りの雑居ビルの地下。このマイナーな感じ、大好きです。
この急な階段の先に、40人ほど収容できる小さな劇場がありました。
まさに「アングラ」=「アンダーグラウンド(地下)」の文化を発信している、という雰囲気ですね。
この日は別の劇団の公演「三人姉妹の憂鬱」との同時上演でした。
舞台はこの白い布が撤去されないまま、突然スタート。
観客席に座っていた女優さんが立ち上がり、セリフと共に舞台へ。驚きました。一気にチェーホフの世界に引き込まれました。
「ワーニャ伯父さん」のストーリーは、名前そのままに、ワーニャという名の伯父さんのお話。悲恋と報われない苦しい人生と心の叫びを描いています。
チェーホフ作品の印象は、ひとことで「難しい」に尽きました。
2つの作品は共通して、人生は憂鬱で暗くて苦しい、という若者の絶望とあきらめがありました。
しかし、全体的に内容もエンディングも、すべて抽象的だったので、受け取り方は観客に任されたようです。
そのため、見終わった後のビールは進みました。はっきりとしたメッセージもなく、明確な答えも用意されていない物語なので、何が正解なのか、あーだこーだと話は盛り上がりました。
答えを考えさせる物語。これぞチェーホフの世界観のようです。共感はしませんでしたが、作品は非常に面白かったです。
アングラの世界は、内容が曖昧で白黒はっきりしていないものが多いようです。昔は苦手でしたが、今は大好きになりました。
機会があれば他のチェーホフ作品も見たいです。
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